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No.4
原子は電気の集合体、けれども電気は帯びていない



第4話では、量子生態学の世界をほんの少し覗き見ましょう

今回から、現在の物理科学と量子生態学による考え方の違いが出てきます。
戸惑うかも知れませんが、頭を切り替えて、お話しを理解してくださると嬉しいです。

前回のお話しで私は、原子を作っているのは、陽子と電子と中性子だと説明しました。
では、この3つは、何でできているのでしょう?

今の物理科学では、いずれも素粒子でできていると考えています。

素粒子には種類があり、形を作る素粒子、力を作る素粒子、重さを作る素粒子、などと分類しています。他にも素粒子はありますが、量子生態学では、素粒子のことは知らなくて大丈夫です。素粒子については、現代科学の研究者の皆さんにお任せしましょう。

では、この3つは、何でできているのでしょう?
量子生態学では、陽子も電子も中性子も、目に見えないエネルギーと定義します。

知って欲しいのは、次のことです。

陽子は+の電気である
電子は-の電気である
中性子は、電気を持たない磁力である

電気や磁力を私たちは目で見ることができません。でも原子は、目に見えない電気と磁力の集合体です。

大切なのは、「原子は電気の集まりだけど電気では無い存在」、と覚えることです。

その様子を説明します。

水素原子は、陽子1個と電子1個、の組み合わせです。
陽子1個とは、+の電気1個です。
電子1個とは、-の電気1個です。
+1と-1の組み合わせなので、(+1)+(-1)=±0ですから、電気はプラスマイナスゼロです。従って、水素原子は電気エネルギーでできているけど、電気は帯びていません。

8番の酸素原子は、陽子8個と電子8個、の組み合わせです。
陽子8個は、+の電気8個です。
電子8個は、-の電気8個です。
+8と-8の組み合わせなので、(+8)+(-8)=±0で、電気は無くなります。
ですから、酸素原子は電気エネルギーでできているけど、電気は帯びていません。

原子力で扱う、ウランやプルトニウムも同じです。
プルトニウムは原子番号94番です。
陽子94個なので+の電気94個、電子94個なので-の電気94個です。
(+94)+(-94)=±0になり、電気エネルギーでできているけれど、プルトニウムは電気を帯びていません。

では中性子は、どのように考えるのでしょう?

中性子は、電気ではなく磁力で、電気は±0です。従ってどんなにたくさんの中性子を持っていても、原子を作る陽子の+や電子の-には影響しないので、原子の持つ電気を考えるとき、中性子を気にしなくて大丈夫です。


今日は、次のことだけ、覚えてください。


原子は+(陽子)と-(電子)の電気でできている
でも原子の持つ陽子と電子は同じ数のため、+-も同じ数なので、電気としては±0になる。
従って、原子は電気を持っていない。

中性子は±0で、電気を持っていないので、電気として考えなくて良い。



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